陸前高田市“桜ライン311”【前篇】

皆さん、陸前高田市の”桜ライン311”というプロジェクトはご存じでしょうか??

このプロジェクトの説明の前に・・・㈱緑化隊 代表の藤安義雄氏のご紹介から。

会社の名前通り「緑化」のプロ。業務内容は、屋上緑化、壁面緑化、緑のカーテンのプランニングから施工、メンテナンスまで。芝刈りや緑地、校庭芝生などの手入れ等々。。。様々な場所・場面で活躍されいます。

私たち、未来企画室で行っているきづきの森などでご相談させて頂いたのがきっかけで、震災直後、「被災地に木に関することで何かできないかーーー」ということでお互いの想いが合致して今回この陸前高田市の”桜ライン311”で協力することが出来ました。

昨年秋に、TVやネットニュースなどで取り上げられていた”桜ライン311“、津波が到達した地点に桜を植えていき、後世に伝えていこうという壮大なプロジェクト。

微力ながら私たちもこのプロジェクトに協力させて頂きました。その報告をさせて頂きます。内容は細かくなりますが、これを読んで頂ければ、「実際にどういう活動なのか」「被災地は今どうなのか」というのが伝わってくると思います。

以下、藤安さんのご報告より・・・

3月1日 大島桜19本、八重桜1本の届けは事前に現地事務局と約束。2月28日に追加オーダーのあった寒冷地にも強い品種との相談があった為、釧路山八重1本を探すことになりました。栗原園芸の栗原さんに依頼し、出発前日に弊社に搬入頂いた。これは他の苗よりも一回り大きく高さは3m以上ありました。これを現地に搬入するために事前に出発したトラックとは別便の軽トラックに積載し出発しました。

深夜12時に東京を出発し、仮眠休憩をとりながら現地に午前11時頃に到着しました。示被災区域から少し離れた高台にあるプレハブに桜ライン311事務局がありスタップの皆様に挨拶されました。

簡単な打合せの後、午後から早速、荷物を受け取る空き地に行き全国から到着する苗木の荷捌きの依頼を受け実施しました。この空地は周りに建物も何もない空き地で目印がないため宅配便車輌やそれらしきトラックに手信号で呼びかけここが集荷場であることを伝えることから作業が始まりました。限られた時間帯で配達指定はこれが理由だったということが分かりました。

この現場に到着した時名古屋市の応援職員の方が苗の根の凍結防止の為に仮植えをその場で行うと地面を掘っておられました。現場は、津波被災の重篤な場所で水が染み出しておりましたので、夜間にこの水と一緒に根がくさってしまると私から説明し埋め戻しして頂きました。泥水は口に含んで分かりましたが塩分はないようでした。

苗の一時保管出来る場所を確保するためのまともな空き地をかりる事も困難とのことでした。凍結防止だけの目的であれば屋根と壁だけ残っているアパートや廃屋に保管することを提案しましたが「遺体や遺品が出るために不在建物に入れないんです」と説明を受けました。

名古屋市の職員たちと一緒に、苗札に種名をとりつけました。

苗種は山桜系の野生で強く病害虫に耐性のある5種類ほどでした。氷点下でも養生シートと段ボウルと新聞で根を巻けば凍結は市内胸を私から説明し事務局脇の空き地へすべての苗を運び保温養生しました。 この日はこれで終了、ホテルに入りましたが夕食は作れないとのことで、外食。まちにはあらゆる店舗が少なく食事を提供してくれる店が5件程度、ホテルの主人から聞いた食堂に行き夕食に有付けました。質素な宿ですが、食事以外の環境は問題なく十分な睡眠をとることが出来ました。 後篇に続く・・・

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