“Crystal Asteria”命名式

Kumiai Navigationは、アストモスエネルギー株式会社向け 2元燃料（デュアル・フューエル、DF）機関を搭載した大型LPG船（VLGC）“Crystal Asteria”の命名式を、7月28日に川崎重工業株式会社　坂出造船工場にて執り行いました。

アストモスエネルギー株式会社　矢木副社長より“Crystal Asteria”とご命名頂き、矢木副社長ご令室の義子様による支綱切断も、無事に行われました。

本船は主機に川崎重工製のLPG二元燃料機関を採用しており、LPG焚きのVLGCを建造発注ベースでは世界でも初となり、日本の造船所にとっても初建造となりました。

従来の燃料油だけでなく、カーゴタンク内のプロパンやブタンを上甲板のサービスタンクを通じて燃料として使用して航走でき、LPGを燃料として使用することで、硫黄酸化物（SOx）や二酸化炭素（CO2）を大幅に削減。次期排出規制のエネルギー効率設計指標（EEDI）フェーズ３もクリアしています。

本船はＬＰＧ二元燃料推進機関のほか、川崎重工業殿が開発した船首形状「SEA-ARROW」や再液化装置、主機関の排ガス再循環装置（EGR）、発電機関の選択式還元触媒脱硝装置（SCR）を搭載し、推進性能や環境性能を高めています。

わたしたちは、今後も環境に配慮した、環境負荷を抑えた取り組みを進め、傭船者様と環境にとって最適な輸送を提供して参ります。

＜本船概要＞

船 名   　　　　：Crystal Asteria

船 籍  　　　　 ：Singapore

載貨重量トン　：54,922MT

貨物タンク容量：84,229㎥

建 造　　　　   ：川崎重工業株式会社　坂出造船工場

主要航路　　　：中東～極東/米国～極東